私たちの施設では、皆様に安心して治療を受けていただけるよう、受診された方々一人一人の気持ちに配慮した診療に最善の努力をはらっております。特に、スタッフ一同で患者さんの『羞恥心』や『恐怖心』に気を配りながら、診察、診断、治療、看護、生活指導にあたることをモットーとしています。
私たちの施設の大きな特徴は、肛門疾患の全てを通院で治療することです。最近は年間400~500例の根治手術をしておりますが、どんな重症の肛門疾患でも日帰り手術を原則としています。これは70年以上前からの私たちの伝統です。そして、多くの方々が術後も通常の生活や仕事をしながら通院されています。
私たちの治療は、華岡青洲の考案した古典的療法の長所と最新の新しい治療法を併用することによって、患者さんに穏やかで、根治性が高く障害を残さない、しかも再発の少ない方法です。つまり、痔核・脱肛(いぼ痔)に対しては古典的結紮療法(分離結紮術)やALTA療法を実施し、痔瘻に対しては複雑なものにも古典的な痔瘻結紮術(シートン法)や薬線療法を実施しています。その結果、10年間の再発率も平均1.6%と非常に良い成績を残しています。
どのような病気でも早期発見・早期治療が大切ですが、肛門疾患も同じです。
どうぞ、早めに診察をお受けになられることをお勧めいたします。
平成28年 (2016年) 〜令和 5年(2023年) | 日本臨床肛門病学会 常任理事。 |
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同 年 | 日本臨床肛門病学会雑誌 編集委員長。 |